2014年05月30日

ゴミゼロの日

本日は、5月30日 ごみゼロの日に制定されています。


培養室といっても様々な環境のものがあり、大学で実験用に使用されている培養室は白衣のまま入室し、培養実験を行うところもあります。
当クリニックの培養室は培養した細胞を患者様に使用するため無菌的な操作が求められます。そのため、使い捨ての無塵衣を着用し培養室に入室します。培養室内も陰圧であり、常に清潔な状態が保たれる環境となっています。


培養室が清潔に保たれているのであれば、掃除は必要ないのでは?とお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし、人間が出入りする以上汚れはつきものです。
培養に使用する恒温槽(酵素液をあたためる機械)と呼ばれるものがあります。この恒温槽からの汚染(以下コンタミネーション)も非常に多いと言われています。


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真菌や酵母によるコンタミネーションを起こすと培地(培養に使用される液体)の色に変化が起き、異臭もします。
当クリニックのように無菌的な操作を行う培養室では、コンタミネーションは起こってはならない現象ですが、培養士の技術によってはコンタミネーションをおこしてしまう確率も残念ながら上がってしまいます。

私自身研究や臨床の現場でコンタミネーションの経験はありません。
正常な細胞をあえて真菌や酵母で汚染して顕微鏡で観察するという実験を学生時代に見学した限りです。

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真菌やカビ以上に問題となるのが、”マイコプラズマ”と呼ばれる微生物です。
マイコプラズマとは、自己複製能をもつ最小の原核生物。真菌やカビを除去するフィルターをかいくぐってしまうのです。

 

細胞に及ぼす影響としましては
・増殖抑制
・細胞膜の性質が変化
・細胞のたんぱく質、ゲノムDNAの数十%がマイコプラズマ由来となる可能性
があります。

 
ではいったいどのように持ち込まれてしまうのでしょうか。

作業従事者による直接汚染、培養液などすでに汚染されたものから、他の器具、培地、試薬に汚染が広がる拡大汚染など様々です。
臓器や組織からの直接汚染は数%しかありません。

 
当クリニックでは、注入に使用する細胞は常に微生物検査、マイコプラズマ否定試験を実施しています。また、培養室専門の業者による定期点検も行っております。
汚染の恐怖を胸に刻みつつ、皆様の細胞の為に、これからもきれいな環境を維持していきたいと思います!!

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当院長のブログにも、”細胞培養室ってこんなところ〜最強のゴミの発生源とは!?”が掲載されています。
興味のある方は、こちらもご覧ください!!


posted by JYC STAFFS at 10:00| 東京 ☀| Comment(0) | クリニックスタッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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