2015年01月27日

細胞培養基盤技術コースT

こんにちは、培養士Bです。



昨年12月に行われた、日本組織培養学会主催の細胞培養基盤技術コースTを受講してまいりました。


細胞培養基盤技術コースTと聞くと難しく思うかもしれませんが、
主な講習内容は、
細胞培養の基本的な知識(座学)と基本操作(実技)です。
培養操作暦の浅い方や、全くの初心者でも基本的な操作から教えてもらえる講習となっています。



このような基本的な講習に参加しようと思った訳は、というと・・・



・実技講習で自分の癖を知る
・コースTを受講しないとコースUの受講が出来ない


上記2点です。


培養技術はどこも同じと思われがちですが、実際は施設によって方法が異なることがよくあります。
教わるがままに間違った方法や細胞によくない方法をとっていたり、適切な無菌操作が行われていない場合もあるのです。



私が以前勤務していたところでは、2〜3ヶ月の研修の後に一人立ちをするという方法をとっていました。
一人の先輩から教わり、その後は、第三者に作業を見てもらう機会はほとんどありません。

このような環境では場合によっては異なった方法や、気付かぬうちに癖がついている可能性もあります。
私自身も経験を積むほどに指導する立場となっていき、マンツーマンで作業をチェックされるのは4年ぶりでした。


講師の方々は、40年以上ものキャリアをお持ちであったり、中には数千種類もの細胞培養をご経験された方などもいらっしゃいました。
”どこにいっても細胞培養ができるように”をモットーに、細胞培養のハウツーに加え、根幹の考えや思想、培養経験談なども拝聴し、貴重な経験ができたと思います。



講師の先生方は、細胞の様子、形態を”細胞の顔”と表現していたことが個人的にはとても嬉しく感じました。
”細胞の顔”は培養をやってない人には全くわかりません。
また、培養をしていても細胞に愛着や興味がなければ、やはり”細胞の顔”はわかりません。


私自身、今後も検鏡を怠ることなく、細胞の顔をしっかりとみて適切な培養方法を選択していきたいと思います。



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posted by JYC STAFFS at 17:21| 東京 ☔| Comment(0) | クリニックスタッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月17日

時間通りじゃ駄目なんです

こんにちは、培養士Bです。



付着系細胞をフラスコからはがす際、酵素液等につけて剥がします。
では、皆様は以下のどの方法が良いと思いますか?



1.酵素液等につけすぎるのは細胞に良くないので、酵素液等を添加したらすぐフラスコを叩いて無理やり細胞を剥がす。

2.酵素液等を販売しているメーカーの手順書に”5分程度”と記載されているので、5分経過したら、細胞が一部残ってもフラスコを叩いて細胞を剥がす。

3.細胞の状態を見て剥がすのが一番なので、時間を決めずに細胞が丸くなったら、フラスコを叩いて細胞を剥がす。



私は、3番の方法で細胞を剥がします。
以前勤めていたところでは、
”酵素液につけすぎるのは細胞に良くないので、○分経ったら一度フラスコを叩き、細胞が多く残っているようならもう少し置き、再度フラスコを叩いて剥がしなさい”
と1番、2番が合わさったような方法を教わりました。



私はその方法にとても抵抗がありました。
何故なら、教わった方法をとると細胞がぐったりしてしまうからです。
細胞はフラスコから剥がれると丸くなるのですが、無理やり剥がされた場合アメーバー状なり、死滅する細胞も多くなってしまうのです。



更に、酵素液につけておくのは細胞に悪いとしながら、一度叩いて剥がした細胞を回収せずに置いて待つのは、せっかく剥がれた細胞に害を与えるだけで、矛盾しています。



しかし、郷に入っては郷に従え、ということで疑問を抱きつつも指示通りに行っていると、
”時間で細胞を剥がすのはよくない、細胞の様子をみて剥がしたほうがいい”と教えてくださったのが、今の上司です。



その他にも、細胞をカウントするときは計算盤に○○個以上、細胞がのるように調製しなさい、必要でないクリーンベンチ内の試薬はすぐに片付けて、クリーンベンチ内を広く使えるようにしなさいなど、様々なことを教わりました。



昨年末、細胞培養基盤技術コースTという講習に参加しました。その際、講師の先生方も細胞の様子を見て、細胞を剥がすようにとおっしゃっていました。
やはり、3番のやり方のほうが良さそうですね。



メーカーの手順書に、5分程度と書いてあるのであれば、それに従ったほうがいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、手順書に書かれている時間はあくまで目安です。

酵素液は様々な細胞に使われます。3分で剥がれる細胞もいれば、7分で剥がれる細胞もいます。
それら全てを手順書に書くことは難しいため、”5分程度”としているわけです。
メーカーにお勤めの講師の方も講習会にいらっしゃいましたが、その方も、細胞の様子で判断するようにと仰っていました。



時間で区切られた方が楽ですが、それでは人間が培養する必要がないように思ってしまいます。
細胞の”顔”をしかっり見て処置を施す。やはり人の手が必要ですね。
当クリニックの細胞達の”顔”もしっかり見ておりますので、ご安心ください。


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posted by JYC STAFFS at 18:58| 東京 ☀| Comment(0) | 細胞のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月10日

【謹賀新年】



昨年は格別 の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。

本年も培養士、看護師一同、皆様にご満足いただけるよう、職務に励む所存でございます。

昨年同様のご愛顧を賜わりますよう、今後とも宜しくお願い申し上げます。



皆様のご健勝を心よりお祈り致します。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



 スタッフ一同




どうぞ、宜しくお願いいたします。



posted by JYC STAFFS at 15:15| 東京 ☀| Comment(0) | クリニックスタッフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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