2014年08月09日

乳び血清は細胞に良くない

こんにちは、培養士Bです。

今回は皆様の細胞を培養する際に使用する、血清(血液)のお話しです。


通常、血清は黄色なのですが、食後4~6時間後に採血すると、中性脂肪が分解されず、血液中に滞った状態になります。
この滞った脂肪分により、血清が乳白色になります。
このような状態の血清を、乳び血清と言います。


乳び血清↓ 乳白色に濁っています。
2.png


 通常の血清↓ 綺麗な黄色です。

1.png
この乳び血清は濁っていることにより、吸光度を測定する検査、透過光、散乱光で測定する検査に影響を与えます。
培養に関して言いますと細胞増殖に悪い影響を与えます。


皆様にご理解いただくために、私の細胞を使って、通常の血清と乳び血清とで、増殖の違いについて実験を行ってみました。

培養士Bの血清(通常)で培養した細胞↓
13-M05血清M05_播種後93h_凍結0回.jpg
細胞のサイズが小さく、増殖スピードも良好です。



乳び血清で培養した細胞↓
13-M05血清M06_播種後93h_凍結0回.jpg
細胞のサイズが大きく、増殖のスピードが遅いです。



同じlot、同じ細胞数、同じ日数で培養したものですが、増殖にこれほどの差がでます。
数値で言うと乳び血清は私の血清の2分の1以下となります。

私の血清がたまたまよかったのでは?と思うかもしれませんが、看護師Aさんの血清も使用して同じように培養しましたが、大きな差はでませんでした。


看護師Aさんの血清(通常)で培養した培養士Bの細胞↓
13-M05血清073_播種後93h_凍結0回.jpg


このように乳び血清は細胞の増殖によくないことがわかります。
皮膚採取の前や注入での採血時は、お食事は採血直前か、採血後が理想的です。

皆様にはご不便おかけしますが、採血の際にはお食事のお時間を調整していただけたらと思います。
ご協力をお願いいたします。


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posted by JYC STAFFS at 10:00| 東京 ☁| Comment(0) | 細胞のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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