2014年07月29日

抗生物質のリスク

こんにちは、培養士Bです。


 
今日は抗生物質についてです。
抗生物質は細菌を殺すお薬ですので、細菌性の病気には非常に効果があります。
抗生物質が発見され、使われるようになって医学は大きく発展したといわれています。


 
しかし、そんな抗生物質にも服用の際は注意が必要ですし、デメリットもあります。

1.副作用
・下痢
・常在菌まで殺してしまう
・アナフラキシーショック
・耳鳴り
・けいれん・・・・etc


 
2.耐性菌が増える
これは先進国が故の問題点ですね。先進国は薬をよく使うのでその分、耐性菌が発生しやすくなるのです。
細菌も生きていますので滅びないよう必死になり、耐性菌→新たな抗生物質→耐性菌といたちごっこになってしまいます。


”カルバペネム”という抗生物質は広域の細菌に作用し、最強の抗生物質とよばれているそうです。
そんな最強の抗生物質が効かない腸内細菌がアメリカで出現し始めたそうです。なんと、最大で致死率50%にもなるのだとか。


細胞培養でも細菌の感染・増殖を防ぐために抗生物質を入れた培地で培養しますが、一般的に抗生物質を入れた培地で長期間細胞を培養するのはよくないとされています。なぜかと言いますと、人体と同じで耐性菌が発生しやすくなってしまうからです。

その他に抗生物質のリスクとして

・抗生物質使用による無菌操作の軽視
・複数の抗生物質使用による細胞障害性の発生
・抗生物質の哺乳動物細胞への影響

などがあげられます。
また、使用する抗生物質の濃度が低すぎると、効果がありませんし、高すぎると細胞に悪影響が出てきます。
使用する場合は、適切な濃度・量での培養が必要となります。


病院で処方されたお薬も同様に、必ず決められた用法、用量を守って服用することが大切になります。
菌の作用が弱まる日数を考えて処方されているので、処方日数分は必ず服用しなければ、正しい効果を得ることができません。

人の体も細胞も、抗生物質を使用する際は、使用上の注意を守って使う必要がありますね。
でもその前に・・・
お薬に頼らず、日々健康でいることが大切ですね。
毎日のご自身の生活を少し振り返ってみるのも良い機会かもしれません。


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posted by JYC STAFFS at 10:00| 東京 🌁| Comment(0) | 細胞のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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